元ネタ辞典「仮想・太平洋戦史」編
目標,砲戦距離四万!|戦艦大和夜襲命令
目標,砲戦距離四万!
- 目標,砲戦距離四万!(タイトル)
- 谷甲州のSFシリーズ,「航空宇宙軍史」中の短編「砲戦距離一二,〇〇〇」よりきている,という説がある.
- 「レッドサン・ホワイトスター」ミッドウェー・桑港沖大海戦─ Red Sun/White Star(P58)
- 日米合作の超大作戦争映画“TORA! TORA! TORA! ”(邦題:「トラ・トラ・トラ!」)より.制作,脚本,監督,出演者がほぼ一致している.(「トラ・トラ・トラ!」では黒沢明監督は諸般の事情により途中で降板)タイトルはWWIIIもののシミュレーションゲーム「レッドスター・ホワイトスター」より. またサブタイトルは1942年の東宝作品「ハワイ,マレー沖海戦」より.同作品を撮った山本嘉次郎監督は,黒沢明監督の御師匠さま.また同作品の特技監督が円谷英二監督.
- ヴァシーリー・ニコラエヴィッチ・コロリョフ中尉(P102)
- ソ連のロケット開発者から?ただし,同じのは姓だけだが.
- 帝都上空,敵機なし Battle Over Tokyo(P122)
- 以前サンケイ新聞出版局から発売されていた第二次大戦ブックス第19巻の「ドイツ空軍」のサブタイトルが「ヨーロッパ上空敵影なし」だった.
また,英文タイトルは佐藤大輔が藤大輔名義で編集に関わったコミックアンソロジー,「バトルオーバー北海道」からもきていると思われる.
- ウィリアム・“ディッキー”・サイモンセン中佐(P122)
- J.F.ダニガン著の「ウォーゲームハンドブック」の献辞にレドモンド・A・サイモンセンの名がある.
- セイラー・ムーン(P122)
- 「美少女戦士セーラームーン」より.多くは語るまい...
- 歴史小説の大家で,元帝国陸軍戦車将校だった某氏(P146)
- 歴史作家司馬遼太郎(本名福田定一)のこと.
- 「よし,奴等に戦争を教育してやる」(P161)
- 小林源文のコミック「黒騎士物語」の有名な台詞より.さらに,この台詞自体はミヒャエル・ビットマンがビレルボカージュで吐いた台詞「よし,教育してやるか」というのが元ネタになっているらしい.
- 高千穂(P184)
- 戦前の冒険小説「新戦艦高千穂」(平田晋作)より.金剛代艦の新戦艦高千穂が大活躍するというもの.
- ウッドペッカー(P186)
- アメリカのアニメシリーズにでてくるキツツキのキャラクター.
- ドゥルーピー(P186)
- アメリカのアニメシリーズにでてくる犬のキャラクター.
- ラムジー(P186)
- アメリカのアニメシリーズにでてくる動物のキャラクター.
- 殺戮機械(バーサーカー)(P212)
- アメリカのSF作家,F・セイバーヘーゲンの「バーサーカー」シリーズより.
- スーパーマン(P218)
- 超有名アメコミキャラ.
- 大空を知らない飛行機たち(P236)
- フォークソング「戦争を知らない子供たち」のもじりと思われる.
- 悪魔のハンマー(P244)
- ラリー・ニーヴン&ジェリー・パーネルのSF「悪魔のハンマー」より.ちなみに,原題も "Lucifer's Hammer" である.
- サンディ・ベル(P244)
- TVアニメシリーズ,「サンディベル」から.
- 第七〇七海軍航空隊(P250)
- 小沢さとるの潜水艦まんが,「サブマリン707」より.
- 松代のとある谷間に巨大な油圧ジャッキの作動する音が響き,それまで山肌としか思えなかった部分が大きく持ち上げられた(P253)
- 特撮もののお約束的な発進シーンだが,もっとも有名なのは「ウルトラセブン」のウルトラホーク一号の発進シーンであろう.
- 戦略爆撃機「飛鳥」(P264)
- シミュレーションボードゲーム版「レッドサンブラッククロス」の続編,「リターントゥヨーロッパ」に登場する日本の戦略爆撃機.
- ジェームズ・F・ダニガン大佐(P275)
- ウォーゲームの聖典,「ウォーゲーム・ハンドブック」の作者にしてゲームデザイナー,J.F.ダニガン氏がモデル.
- ジェームズ・ホレイショ・グライムズ(P275)
- オーストラリア人SF作家アーサー・バートラム・チャンドラーのSF「銀河辺境」シリーズの主人公ジョン・グライムズがモデル.「銀河辺境」シリーズの設定では,母方の先祖がホーンブロワーで,「ホーンブロワー」シリーズ(C.S.フォレスター)のホレイショ・グライムズの子孫かもしれない,ということになっている.
- 黄色人種の劣等なる思考は複雑怪奇であります(P277)
- 史実の独ソ不可侵条約を受けて退陣した平沼騏一郎総理が残した台詞「欧州の情勢は複雑怪奇」のパロディ.
- アフリカの虎(タイガー・オブ・アフリカ)(P277)
- 史実の山下奉文将軍の愛称「マレーの虎」のパロディ.
- 播磨(P281)
- 同名の巨大戦艦はゲーム版と小説版の「レッドサンブラッククロス」にも登場するが,この51cm3連装3基装備の播磨が一番現実的かつ使えそうだと思うのはわたしだけであろうか?
#いや34ノットってのはかなりとんでもないか
- それにしても,圧倒的じゃないですか,我が軍は(P299)
- アニメ「機動戦士ガンダム」のア・バオア・クー戦において,ジオン公国総帥ギレン・ザビがもらした台詞,「圧倒的じゃないか,我が軍は」より.
- 対閃光防御用ゴーグル(P313)
- アニメ「宇宙戦艦ヤマト」より,波動砲発射時の「対ショック,対閃光防御」用のゴーグル.
戦艦大和夜襲命令
- 珊瑚海の嵐(P14)
- 「〜の嵐」というのはいっぱいあるが,太平洋戦争物のパソコンゲーム「太平洋の嵐」からかもしれない.
- スカイラーク(P90)
- E.E.スミスの有名スペースオペラ「スカイラーク」シリーズから,主人公メカの宇宙船スカイラーク号より.
- レンズマン(P90)
- E.E.スミスの超有名スペースオペラ「レンズマン」シリーズより.
- デュケーヌ(P106)
- 「スカイラーク」シリーズの主人公の敵役,悪の天才科学者デュケーヌ博士.
- プラクティス・エフェクト(P134)
- SF「プラクティス・エフェクト」(ディヴィット・ブリン)より.
- カーター(P139)
- E.R.バローズ作の超有名スペースオペラ「火星シリーズ」の主人公(の一人),南軍騎兵大尉にして火星の大元帥ジョン・カーター.
- デジャー・ソリス(P139)
- 同「火星シリーズ」より,ジョン・カーターの妻,「火星のプリンセス」デジャー・ソリス.
- バルスーム(P140)
- 同「火星シリーズ」より,火星の現地での呼び名.
- 「いっちょ,ブワァーっといこう!」(P147)
- コミックバンド「クレイジーキャッツ」のメンバー,植木等の有名な決めゼリフから.特に映画「無責任一代男」のそれが有名.
- 遠すぎた島(P163)
- WWIIでのマーケットガーデン作戦を扱った映画「遠すぎた橋」(監督:リチャード・アッテンボロー)より.同題のウォーゲームもある.
- 「彼らは来ます」(P195)
- ノルマンディ上陸作戦を扱ったノンフィクション「彼らは来た」(パウル・カレル)より.
- ジェームス・“トムキャット”・カーク大尉(P211)
- アメリカの特撮シリーズ「スタートレック」より.エンタープライズ号の艦長ジェームス・ティベリウス・カーク大佐.
- ビーム・フライト(P211)
- 同じく「スタートレック」より.「転送」は英語で"Beam"である.ちなみに「スコッティ,転送してくれ!」は"Beam me up, Scotty!"となる.
- スコッティ(P212)
- 同じく「スタートレック」より,エンタープライズ号の機関長スコット(愛称スコッティ).
- トレッキー6(P219)
- 「スタートレック」のファンの総称「トレッキー」より.
- グレッグ・コスティキャン大尉(P219)
- ウエストエンド社の傑作SFボードゲーム「ウェブ・アンド・スターシップ」のゲームデザイナー,グレッグ・コスティキャンより.
- 「攻撃せよ,繰り返し攻撃せよ!歴史は汝等の手にあり!」(P219)
- 最後の「歴史は...」の意味無しフレーズを,誤って電文と一緒に報告した結果,スプールアンスが判断ミスを犯したくだりは,史実の捷号作戦で小沢艦隊を追い詰めつつあったハルゼーに対し,栗田艦隊の再突入を懸念した二ミッツが打った電文の「第34任務部隊はどこにありや どこにありや<全世界は知らんと欲す>」について,通信士が<>内の意味無し電文を本文の一部と誤解してして報告した為に,(皮肉と理解して)感情的になったハルゼーが栗田艦隊に向けて反転し,結局小沢・栗田両艦隊のいずれにも決定的な打撃を与えられなかった事実を下敷きにした物だと思われる.
- カークはエンタープライズを失ったのだ(P245)
- 「カーク」が「エンタープライズ」の艦長であることに引っかけている.
- 未来の三つの顔(P247)
- J.P.ホーガンのSF「未来の二つの顔」より.
- 今宵我等島を奪う(P249)
- ジョン.シェイクスのスペースオペラ「第二銀河シリーズ」の第二巻「今宵我等星を奪う」より.英語タイトルも同様である.
- 吉田満大佐(P256)
- 戦記文学の傑作「戦艦大和の最後」の著者,吉田満がモデル.
- 第六三三哨戒攻撃飛行隊(P299)
- ユナイト映画1964年9月公開「633爆撃隊」より.詳しくは同辞典レッドサンブラッククロスの項を参照.
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